「敗北宣言」をした自分にしか
できないこと

なんか自分で「敗北宣言」自体を自分の心のどこでしたのかは分からないんだけど…。1つきっかけとしてあるのは去年のTaico clubかな。結局The Mirrazやってたときにツアーだレコーディングだ、宣伝だなんだで、色々忙しくて。周りの地元の友達とか同い年の連中とかが、大学や専門の夏休みに集まってどっか行ったりとか。それこそみんなでTaico club行ったりとかっていうのに参加できなかった。だから、The Mirraz辞めて、「ここからがやっと青春だ」、みたいな感じで思っていたんだけど。もう周りのみんなが大分落ち着いてきちゃってて…。結婚する奴もいたり、子供もいたり、転職して地元戻ったりとか。
 
そういうテンションの違いを感じたときに、まぁ俺1人で「これからが青春だ!」みたいに頑張れば良かったのかもしれないけど、それができないって感じたんだよね。
 
そのときにもう俺らの年齢はユースカルチャーの軸じゃないんだなっていうことを感じた。さっき名前を挙げた彼らが多分今のユースカルチャーの主軸みたいな所にいて、俺ら「ゆとり世代」は割と傍観者的な位置に行ってるんだなっていうのをすごく感じたんだよね。そこからなんか敗北宣言と言うか、俺はもうそこには行けないんだなっていうのが分かって楽になった。

負け犬にしか見えないものがある

ーネガティブな言葉が続いているように聞こえるけど、そこから下の世代に対して違うアプローチをしようって思ったってことだよね。
 
関口:これは完全に負け犬の遠吠えなんだけど。でも…負けの美学みたいなのがきっとあると思うから、ユースカルチャーっていうものの軸には行けないかもしれないけど。…かっこいいこと言ったらさ、ベックがデビュー曲でLoserっていう曲作ったじゃん。何かそういうことはやりたいなとはちょっと思ってるの。負けたからこそ見えるものは絶対あると思っていて。
 
ーGOOD VIBRATIONSだからこそ、若手と上の世代のミュージシャンを繋げる企画にしようと思った訳だね。嫉妬の念だけじゃなくて、彼らをフックアップしたいという気持ちがあるから。
 
関口:うん。若手というかユースカルチャーみたいなものは外から見てて面白いから、応援としたいと思っている。
俺はYogee New Wavesは、すごい上からな言い方だけど、絶対すごくなるだろうなとは思ってて。
 
時代時代にカリスマみたいなのっているじゃん。時代の代弁者みたいな。それがミックジャガーから始まってさ、シドヴィシャスになって、イアンカーティスになって、モリッシーになって。で、俺そこまですごく日本の音楽をめちゃめちゃ聞いてたわけじゃないから分かんないけど、俺が生きてきた中で一番最後に現れた時代の代弁者って峯田さんなのかなってはずっと思ってて。
 
ー俺らが中学、高校…。
 
関口:そうそう。中学高校辺り。で、俺はあんまり共感しなかったけどBABY BABYとか文化祭でやったりとかしてたし…。
ただそれ以降、あんまりいないな。でandymoriの小山田君とかも、すごく詞が良いなって思ってるけど、別にユースカルチャー代表みたいな感じではないじゃない。
 
ー飄々としてるからね。
 
関口:うん。ただね、角館君の歌詞ってすごくそこを感じるというか。今の子達の「あんまり現実を直視しない感じ」というか。そのちっちゃい枠の中でヘラヘラしてれば良いやっていうね。