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ライブ動画

「信じられない未来はやってくる」と、スペインの少女が語る理由

Vol.3で話をしてくれるのは、2015年バンドシーンの台風の目として話題のMOURN(モーン)の首謀者であるJazz (ジャズ)とCarla(カーラ)。メンバー全員が10代でありながら、音楽業界に旋風を巻き起こしています。
 
現在世界ツアーの真っ只中で、早くも自分達の夢を掴む彼女たちですが“特別な選ばれた子”ではなく、18、19歳の女の子としてあくまで自然体で話をしてくれました。
 
「MOURN」の同名アルバムやいかに彼女たちの音楽が素晴らしいかは、数多ある音楽のメディアに預けるとして(AMPという音楽メディアでレビューを書かせてもらっている)、Skypeインタビューで奪取した、彼女たちの等身大の声を出来るだけ生に近い形でお届けします。

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Carla Pérez Vas

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Jazz Rodríguez Bueno

高校時代は、すべてに苛立っていて、 それを音楽にぶつけたのよ

ー取材遅れてしまってゴメンなさい! Skypeのトラブルが発生して20分遅れてしまいました…。(汗)
 
Jazz&Carla:大丈夫よ! 私達もさっき起きたところだったから気にしないで!
 
ーありがとう! 感謝します! 早速インタビューを始めます。まず、あなたたちの音楽はどのような音楽から影響されて、どのようなエネルギーから生まれていると思いますか?
 
Carla:色んなタイプの違う音楽を聴いてきているから、一概には言えないけど、90年代のロックミュージックが大好きというのはメンバーに共通していえるかな。
 
Jazz:どこから音楽が生まれるかというと「友達同士で一緒に演奏する楽しさ」とか、そういう部分から来ているというほかはないわね。何というか…すごく自然に出てきたものを膨らましていったということ。
 
Carla:私の部屋でJazzと一緒に曲を作ってそこでできたものをほかのメンバーにも共有してという感じかな。
 
ー歌詞には男子への「怒り」、「退屈さへのいらだち」が挙げられていますが、すごく日常的に思った身近なことを素直に歌にしたということですかね。
 
Jazz:そうね。ほとんどの曲は1年前に書いたものなんだけど、高校に通っていた頃は本当に苛立ちみたいなものを感じていて…。それは単に男の子に向けてだけではなくて、もう本当にすべてに対して苛立っていたから。例えば、授業をおとなしく座って聞いていないといけないこととか、あらゆることに対してよ。
 
Carla:そしてその苛立ちをストーリーにして作っていったという感じかな。
 
ーなるほど。そうした苛立ちなどを音楽に込めたら、世界でデビューできることが決まって、今こうして日本とSkypeインタビューしていたり、7月にPitchfork Festivalのツアーに出ることが決まっているなど、あらゆる状況が激変していることについてどう思いますか?
 
Jazz:本当に驚いているし感謝の気持ちでいっぱいよ。こんなの1年前にはまったく想像できなかったから。ただ、目の前にあるくだらないことを歌にしたら…、Pitchfork Festivalが決まって、今こうして日本のメディアでインタビュー受けているなんてね(笑)。まったく想像していなかったところにいるし、ただビックリしている。本当に信じられないし、最高よ。
 
Carla:実は今日Jazzの19歳のバースデーなんだけど…。
 
Jazz:そうなの! 私、今日誕生日なの!ー(取材日は2015年2月20日)
 
Carla:1年前の誕生日はレコーディングを終えてからちょうど1ヶ月後だったの。そのときJazzに渡した手紙に、『絶対夢を叶えよう』って言っていて、それが今実現しているから、本当に最高の気分よ。

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Carla(写真左)がJazz(写真右)に1年前の誕生日にあげた手紙を誇らしげに掲げる2人。

将来の生き方に複数の選択肢を持つことは、 恥ずかしいことではない

ーCarlaは写真の勉強をしてたり、プランBを選択肢に持って生きているメンバーも多いそうですね。そういうところに、すごく今の10代らしい冷静さを感じました。そのことは自身の音楽に影響を与えていると思いますか? スペインの情勢もなかなか厳しいという話も聞きましたが。
 
Carla:私にとって写真と音楽に対してやりたい気持ちは独立しているもの。ただ、あるときは写真が私をサポートしてくれるかもしれないし、音楽が写真をサポートしてくれるかもしれないし、お互いにいい影響を与えていると思うわ。1個のことだけをやっていたら飽きてしまうかもしれない…。この先何があるか自分の将来もスペインの将来も分からないから、いろんなスキルを持っておくのはいいことだと思うわ。
 
Jazz:そうね。私のお父さんはミュージシャンで彼の音楽はうまくいったけど、すごく大変そうな部分も見てきているし、そのあたりは冷静かもね。たまたまお父さんは音楽で成功できたからよかったけど、もしかしたら上手くいかなくなる可能性っていうのも考えていて…。というのもスペインの音楽シーンは、必ずしも豊かなものとは言えないから。
 
今スペインの中だけでなく、私たちの音楽のことを世界中の人が認知してくれて、自分達の活動を広げていけているのはすごくいいことだと思う。だけど上手くいかない可能性を考えて、何か別のスキルをつけること。つまりプランBを持っておくことは、自然だと思う。