「信じられない未来はやってくる」と、スペインの少女が語る理由

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やりたいことをやって、言いたいことはいうべき

ーアルバムの中でも特に「Misery Factory」の冒頭の歌詞“悲しみを作る工場が世界中を駆け巡っている/そのエンジンは人々を殺している/ネズミでいっぱいの箱には/犬の糞と希望が入っている”という部分に惹かれました。“悲しみを作る工場”という比喩を用いた理由とは?
 
Jazz:随分難しい質問ね。(笑)この曲は学校をサボってふらふらしているときに書いた曲で、ライブのMCでも『学校をサボっていた時に書いた曲です!』なんて話したら、その日お母さんも観に来ていた。みたいなバカ話があるんだけどね…、えっと、質問はなんだっけ? 
 
Carla:この曲は私たちにとって『学校をサボってたときの曲』って思い出なんだけどね。質問に対して真面目に答えると、「Misery Factory」って言葉が出てきた背景には、スペインでは言論の自由があるって言われているけど、政治的なことをツイッターでつぶやいたり、音楽で表現している人が逮捕されている現状があるのよね。だから言論の自由なんか嘘。それでも自分自身でいることが大事で、好きなことを何でも自由に言うべきだと思って書いたというのがコンセプトあるわ。
 
ーありがとう。このメディアは、夢を持ちながらも現状にフラストレーションを感じていたり、迷っている人に刺激を与えたいなというのがコンセプトの1つにあって、活動にシンパシーを感じたからこそ、インタビューの依頼をしました。読者にメッセージがあれば、お願いします。
 
Jazz:やりたいことや叶えたいことがあるなら、何を差し置いても絶対そこに向かって突き進んでいくべき。夢に近づいたからったとしても、そこで満足して立ち止まらないで、やり続けるだけよ。1年で私たちの人生がガラっと変わったように、あなたにも信じられない未来っていうのは手に入る時が来ると思うわ。確かな想いがあって、ちゃんと走り続けていたら。
 
Carla:そうね。とにかくやりたいこと、実現したいことがあったら続けるほかないわね。そしたらその叶えたいことっていうのは自然と起こるはず。とにかくすべての精力をそこに注ぎ込んでいればね。
 
Jazz:あ、これは私のお父さんのつまらない教えだけどね、“地に足をしっかりつけて”やりたいことやるっていうのが一番じゃないかしらね(笑)。
 
ーさっき話していたとおり、このアルバムは高校時代のフラストレーションが音楽のベースにあったと思うんだけど、夢を叶えつつあるなかでこれから作られる音楽はどう変わっていくと思いますか?
 
Carla:曲のテーマはもうちょっと大人なものになるかなと思っている。でも今まで通り等身大で自分の思っていることを正直に音楽にぶつけていく、等身大な音楽を作っていきたいという気持ちは変わらないかな。
 
Jazz:マスに向けて作っていくということはしないで、そのリアルな気持ちを音楽で表現するという部分は変わらないし守っていきたい。サウンド面では今いろいろなことを実験している最中。だから今言えることはあまりないんだけど、少なくとももっと音が上手くまとまって、深いものになるかな。演奏も当時より上手くなってきているしね(笑)。
 
ーそれでは、これが最後の質問です。自分達の音楽を3つのキーワードで現すと?
 
Carla:Real(リアル)
 
Jazz:Fresh(フレッシュ)あとは、Funny(ファニー)かな。
 
ーありがとう、いい誕生日を過ごしてね! そしていつか来日してくれることを願っています。
 
Jazz:ーありがとう! 東京にいってみたいから、いつか実現すると思うわ!
 
Carla:楽しい時間だったわ!
 
Photo Credit:Carla Pérez Vas
Translater:MATSUFUJI Miri

『Your Brain is made of Candy』MOURN

後日談:この日のインタビューは、Vol.1とVol.2を読んでメッセージをくれた、Tugboat Recordsの小山田さんの一通のメールをきっかけに実現しました。通訳を担当してくれたのは、カメラマンとして活躍する同年代の松藤美里ちゃん。音楽メディアのインタビューとは違ったムードで取材ができたのは、彼女自身が自然体で同年代の仲間として話をできたからだと感じています。JazzとCarlaが取材後、「Facebookで申請をしていい? あと美里ちゃんのHP教えて!」とメッセージを送ってきたのが、なんとも微笑ましくも彼女たちらしい感性だと感じました。「アーティストだから」と気取ることなく自由に楽しんで生きる、2人の姿勢は示唆に富んでいると言えるのではないでしょうか。

作品情報
MOURN『Mourn』
※歌詞・対訳・解説付き、ボーナス・トラック収録
レーベル:Tugboat / Captured Tracks / Sones
定価:¥2,200+税
http://www.tugboatrecords.jp
 
作品詳細
http://www.tugboatrecords.jp/5372

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