To the Paraiso.
〜Yogee New Waves角舘健悟が描く楽園はどこにある〜

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「たくさんの人に音楽を届けようとすることの何が悪いんだろう」

ー続いては、健悟くんを取り巻く状況についての話が聞きたいです。1stアルバムが去年出て、3 月に7inchも発売して、出るイベント出るイベント満員だったり、かなり自分たちを取り巻く状況が変わってきているように思えるんだけど、それに対してどんな印象を抱いていますか?
 
健悟:「そうだねぇ。状況が変わってきているのはすごく実感するし、僕らの音楽を聴いてくれる層のこともときどき考えるよ。耳の早い人たちが僕らの音楽を見つけてくれて嬉しいなとか。そして今はそういう耳の早い人たちだけではなくて、いわゆるインディーロックを聴かなさそうな層な人たちまでも反応してくれてるのを感じる。
 
今年のROCK IN JAPAN FESに出演することが決まって、昔から応援してくれる人とかの中には『セルアウトだよ』とかいう人もいるんだけど、『色んな人に僕らの楽曲を聴いてもらうことの何が悪いんだろう』って僕は思う。
 
僕は、僕の交友関係とか音楽的な面とか、どんなところをきっかけにしてもいいから、ライブに来て、好きになってもらうことってすごく素晴らしいことだと思っている。それに対して、ケチをつける奴はなんて視野が狭いんだろうなって」
 
ーつまり自分が今いろんな人に注目してもらえる状況をありがたく受け止めていて、それをできるだけ多くの人に対して届けたいという気持ちが強いということだよね。
 
健悟:「そうだねぇ。これはどんな芸術表現にも言えることだと思うんだけど、僕の言いたいことは『Fantastic Show』にも込められているし、みんなが好きな『Climax Night』って曲にも込められているし、『Paraiso』のアルバムのどの曲にも込められている。僕にとっては、すべてに一切の手抜きをしていなくて、同じくらい愛しいものだから、『ニーズがどう』とか、『今流行しているのはこういう音楽だから』とか、そういうことは作るときは考えていないんだよね。ただそれと同時にどの楽曲もできるだけ多くの人に届けたいって気持ちをすごく自然に持っている」

 

ー最後にこの夏から秋にかけて大きなフェスとかイベントも続くと思うんだけど、意気込みとファンにメッセージがほしいです。
 
健悟:「はい。きっと今皆が感じているであろう『ん、なんかインディーが盛り上がってきているぞ』って感覚ってすごく合ってると思う。そういう盛り上がりとか勢いってシーンとかカルチャーにとって大事だと思っていて。
 
盛り上げていこうとする気持ちがないと、カルチャーは死ぬなみたいなことを、僕は人一倍強く意識している。
 
だからこそ、ROCK IN JAPANに出ることに一切の後ろめたさがなかったし、ROCK IN JAPANサイドの人たちがミツメとかYogeeを出すという選択をしたことってすごく健全なことじゃないかなぁって思うんだよね。
 
まぁ一つ言っておきたいのは、『寝返ったりしないから大丈夫。穏やかな気持ちでインディー業界を見つめて、一緒に盛り上げていこう』ということかな。メジャーにあってインディーに足りていないのは、金の量だけだからさ(笑)。
 
あとこれはまだ具体的なことはいえないんだけど、秋口にYogee主催のイベントを開催する予定。しっかりと今のカルチャーのシーンをぐっと掴んで離さないイベントを予定しているので、一緒に楽しみましょう。以上(笑)」
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後日談:the future magazineは現在を起点に、未来をどんな視点で見つめているかを伝えるようなメディアでありたいと考えて始まりました。
 
しかし、優れたクリエイターの行動原理は、周囲の状況の変化やノイズに惑わされることなく、自分自身の原則に従って歩んでいくもので、過去も現在も未来も自分自身のクリエイションに対するあり方に変化はないものです。
 
そういう意味において、Yogee New Wavesの角舘健悟くんはどこまで行こうとも、シンプルに自分自身の内側にある思いに正しく向き合って、表現をし続けていく人なのだと思いました。
 
Paraisoはどこにあるのか--。1日一緒に行動をして、その問いの答えの一端が、少しだけ見えたような気がしました。
 
作品情報
Yogee New Waves
new ep『SUNSET TOWN e.p.』
発売日:2015.12.02(wed)
定価:¥1,500+税
形態:CD
仕様:デジパック、ポスター&セルフライナーノーツ封入
http://bayon-p.com/news/245
 
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