「よく分からない人で終わりたくない」
綿めぐみに芽生えた表現者としての自覚

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「人に自分のことを伝えるのは苦手だったけど、もっと自分自身のことを話していきたいと思う」

ー続いては綿さん自身について迫ってみたいと思います。唐突な質問ですけど、綿さんって憧れの人って誰かいますか?
 
綿:アニメのキャラクターになってしまうんですけど、『少女革命ウテナ』ってアニメの主人公の天上ウテナちゃんです。女の子なんだけど、王子様みたいに強くありたいと願っているという芯の強い性格で。そのアニメを見てから、『強い女の子って美しいな』って思うようになって。アイドルさんみたいにきらきらふわふわしているのもいいと思うんですけど、どっちかというとそういうかっこいい女の子のほうが好きで、私自身もそうなりたいなって思いますね。外見的なことよりも、中身が成熟した人になりたいです。
 
恐らく自分自身を見せたり・話すことは得意ではないということもあって、これまであまり自分のことを語ってこなかったので、私の中身のことをまだ多くの人は知らないんじゃないかなって思うんです。
 
でも最近どんなに曲がよくても、その人の中身が成熟していなかったら、それが歌のに現れてしまうんじゃないかって思えるようになって。「中身もちゃんとした人間にならなくてはいけないな」と思うようになりました。
photo1 ー例えば『香港生まれ、インターネット育ち。』というイメージが一人歩きしている状況にちょっと違和感を感じるようになったということでしょうか?
 
綿:うーん。そんなことはないです。きっかけはどうあれ、私のことを知ってくれていること自体は嬉しいですし。

元々「綿めぐみ」のプロジェクト自体が結構ふわっと始まり、その流れに身を任せている部分があったのですが、人前に立って歌ったりするなかで自分自身が変わってきた部分が少なからずあるんだと思います。
 
聴いてくれる人がいて、反響があることを知って、だからこそ「自分のことなんだからもっとしっかりしないといけないな」、「もっと自分自身を知ってもらうことも大事だな って思うようになったんだろうなと思います。
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Tokyo Recordingsという才能を世に送り出す手伝いしている感覚

ー綿めぐみとして活動を続ける上で、意識が変化したんですね。
 
綿:はい。
 
ただ「何かをやってやろう」というような明確な目標・野心を持っているわけではなくって、私が歌うことを通じて、本当に微々たるものですが、Tokyo Recordingsの人たちがもっと世に出る手助けができたらなって今は思っています。綿めぐみというフィルターを通して、Tokyo Recordingsの楽曲が届いてほしいなって思うんです。
 
ーだからこそ、語り部感が強いということに納得しました。
 
綿:元々声優になりたくてこの世界に入ったので、実際綿めぐみとして、歌を演じている部分もあるかもしれないです。もちろん綿めぐみはほとんど私自身そのものなんですけど・・・。

ー最後に今読んでくれているファンに対してメッセージがあればどうぞ。
 
綿:ミステリアス、よく分からない人みたいに思われているかもなんですけど、全然普通の人なので・・・。これから自分自身を伝える過程でガッカリされたり、幻滅されてしまうかもだけど・・・・。ミステリアスと思われているなら、そのベールを一枚一枚はがしていきたいですね。・・・なんというか、よく分からない人で終わりたくないな、と思っているので。
 
自分のことを見せるのが、良いことか悪いことかは分からないんですけど、どう転ぶかはやってみないと分からないので。もっと知ってもらえる機会を作っていけたらいいなと思います。
 
<Photo Garally>
 
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photo1 Photos:Yukiko TANAKA
Hair&Make:Chie Fujimoto